晴れ間のソフトクリーム
一週間以上雨が続いていた。
朝晩涼しくなったと喜んでいたのもつかの間、短かった梅雨を取り戻そうとするかのよう降り続ける雨に、今度は各地で浸水被害等のニュースが目につくようになった。あまりにも極端な、無慈悲な天候だった。
今日、ようやく雨が止んで青空が見えた。
待っていましたと言わんばかりに、最後の力を振り絞ってセミが鳴く。明日からはまた降るらしいが、つかの間の救いだった。
一日こもってブログを書いてしまおうと思っていたが、窓の外があまりにも美しい青で、ひと目見て我慢できなくなった。
眉を描く。日焼け止めを塗る。マスクをして車に飛び乗った。じりじり日が差しているのに、車の中は灼熱ではない。夏が終わろうとしているのだと実感する。蝉の声が一瞬遠く聞こえた。
車を走らせた先は、市役所裏手にあるソフトクリーム専門店だ。
街中で駐車場が少なくて、車移動がメインな私には、なかなか寄ることが難しい。
記憶が間違っていなければ、 到着と同時くらいに開店するはずだった。さすがに開いた直後から駐車場が埋まるということはないと思いたい。今の時期、混むのはソフトクリーム屋より期間限定のかき氷を出す店なので。
開店時刻をすこし過ぎて到着した。3台分ある駐車場は、ちょうど奥の車が出ていくところだ。
ビルの1階にある小さな店は、入り口も正面の壁もガラスで出来ている。内装が濃い茶色で占められているため、外から見てもあまり中が気にならない。「OPEN」の立て看板が置いてなければ、素通りしてしまいそうだ。
中へ入りアルコールで指先をひたした。まんべんなく手のひらへ塗布して乾くのを待つ間、壁に張られた写真付き商品一覧に目をやる。
基本のソフトクリーム3種に、トッピングの種類が豊富でいくつもに分かれている。また、写真の撮り方というか魅せ方がうまい。SNSで映えるだろう。加えて、クレープもあるものだから、いつも長く迷ってしまう。結局、3分ほど壁に向かって動かない不審者を演じた挙げ句、ワッフルコーンのチョコレートソフトを注文した。
できあがるまでの間、メニューを乗せた壁の、反対方向を見る。SNS公式の紹介、ポイントカードの紹介。スタッフの募集。さらに視線を奥にずらすと、背の高い丸椅子と、やはり背の高い丸テーブルがいくつかあった。平時なら、近所の高校生たちが、ここでアイスを食べながらひとときを過ごすのかもしれない
思い描いて懐かしい気持ちになった。 自分のときにはこんな洒落た店はなかったけれど、もしあったなら、背伸びして、一度行こうと友人を誘っただろう。
やがて店員に運ばれてきたソフトクリームは、 つやつやしたチョコソフトに、スライスされたバナナと生クリーム、一口サイズのチョコブラウニーが添えられていた。食べやすいように小さなスプーンが刺さっている。ソフトクリームと言うにはあまりにおしゃれな食べ物だ。じっくりと座って味わうべきだろう。
店員さんにお礼を言って、店を出ようとしたところで親子連れが来店した。
小学生と思しきお子さんが、壁にあるメニューの下段にとびついて、「おかーさん、これがいいー!」と声を張り上げる。 それに女性が「はいはい」と軽く返すのを聞きながら、車に戻った。
あの親子連れもきっと良い一日を過ごすと思う。
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・何が言いたいのかわからない
・いや日記だしいいのでは?
・でもダラダラ書いてるだけだし、必要ないところは削りたい
・オチってどうやってつけるの
・そもそも起承転結はあるのかこれ
・これを小説っぽくするには…?
・欲張っちゃだめだ。とりあえず文章を書く習慣つけるんだ。