あまいもの垂れ流し

書けない人間が書けるようになるまでの記録

魚のほねのように

どんな本を読んでも「書いてみなよ!書けば書けるさ!」としか書いてない。
いやわかってる。書かないと出来上がらない。ザ・正論。
でもね!正論じゃ人は生きていけないんだよ!!!

 

ぽつぽつと書いてる。書いてるというか基本ネタを羅列しているだけで、たまに一行か二行、小説っぽく文章にしているだけだけど。脳内で思ってることと出力した結果が違って、ヒス起こしそうになってる。
これを描写2000%増量したら1000文字くらいの掌編になるかな。なってくれ。

 

TLで筆のはやい人が、短めの作品をじゃんじゃん上げている。それを目にすると、自分は一作品も仕上がってすらいないのに、お門違いの嫉妬とか妬みとかが熱したカラメルのように煮詰まってくる。書こうとするまではなんとも思わなかったのに。想像力に欠けているので、作る側に回らないとミリも分からない。
書くのが楽しいって、なんだこの光属性の代表みたいな人は。書くのが楽しいって、どうやったら思えるんだろう。

 


「800字を書く力」で、こんな一文があった。

書くことは、じつは<人間性>を晒すことだ
(略)

書くことの怖さは、(略)その薄っぺらで矮小な彫像が日のもとに晒され、果てはそれが自分そのものであると知る苦痛 

 これ。

私はわたしの中に埋まっている像が、どんなものか、おおよそ知っている。

「書けば書ける」と何度伝え聞いても「できないできないできない」とエゴが暴れているのは、ミロのヴィーナスを掘り出したいのに、埋まっているのが崩れかけの泥人形であることを察知しているからだ。 

はい、いつものですね。何回もやってるもんな。階段登るんじゃなくて崖に体当たりするやつ。諦めが悪い。

 

書けば書ける。でも、思うようなものは何回書いたって書けない。

当たり前のことである。しかし、口に出すまでもない基礎の基礎をいまだ飲み込めていない。私はこれを何千回も自分に叩き込む必要がある。
一回でさくっと届けばいいけど、努力もせず向き合わずに逃げてきたものだから、近道がないかと目をそらす日が来る。絶対来る。なんなら一時間後に来たりする。

 

書けば書ける。
でも、私が思うような文章にたどり着くためには、ずっとずっとずっと、書き続ける必要がある。